2021年07月03日

いま、奇妙な東京都議会議員選挙公報を読んでいる

 投票日を明日に控えて、いや、この状況になる以前からなじみ深いものになっていた、期日前投票をしたかたも多いでしょうが、東京都議会議員選挙の公報を読んでいます。

 都内某区の選挙区で、定数の倍の候補者のアピールが並びます。
 いっぷう変わった候補は、ほとんどいないようです。都議会選挙だからかどうかはわかりませんが、そこはやはり地方自治、東京の諸問題をよく知った政策を掲げる必要があるのでしょう。単一争点で出られる選挙ではなく、また、世に一言したくて出るなら、知事市長選や国政選挙でないと注目度が足りないということも、あるかもしれません。

 区議会や都議会の選挙に関心をもったことは、ほとんどありませんでした。長く東京に住みましたが、生まれ育ちは東京でなく、東京に住んでからも何度かべつの区に引っ越していて、この都市に愛着や郷愁はありません。
 でも都区民のひとりである以上、自治体関連の選挙では、公報ぐらいは熱心に読もうと決めていました。候補者や政党のウエブサイトなども調べることがあります。コミュニティへの無関心の、いいわけではありませんが。

 なので、届いたときにざっと見たきりの選挙公報を、あらためて読んでいるわけですが、なんだか変なのです。

 この都議会議員選挙は、東京オリンピック開催の可否についての、事実上の住民投票ではないのでしょうか。
 こんなぎりぎりの段階では、住民投票なんて意味がない、というかもしれません。いや、ぎりぎりの直前だからこそ、意味があるのです。
 またしてもですが、都の感染者数は日々きびしい数になっています。海外の関係者が実際に入国しはじめたら、それもまた困った事態になってもいます。
 通勤しなければならない知人たちから、なぜ急に外国のかたをよく見かけるようになったのか、という声も伝わってきました。なんらかの形でオリンピックのため来た人たちが出歩いているのかどうかは、調べられませんが。
 
 この選挙で問われるべきなのは、オリンピックの開催可否や、感染問題だけではない、という考えもあるでしょう。それも正しい。しかし、いまに限っては、ほんとうの「安全・安心」を得ることが第一なのではないでしょうか。想像でしかありませんが、完全に安全で安心な状態が来るとして、そのころには今回当選した都議の任期が終わり、また選挙できるのではないですか。今回決まる議会は緊急時のものとみて──「翼賛」とは違います──事態が比較的早く収まったら解散する方法もあります。

 そう思いながら公報を見ると、候補者十五人のうち、オリンピック開催の可否を述べている人は、四人だけでした。
 その問題をトップに掲げているのは、党が方針として強くあげている候補者ただ一人で、ほかの三人は、よく読まないと見落とすほど小さくしか書いてありません。
 オリンピックをやるとも、やめるとも、強くはいえない事情が候補者たちにあることは、わからないではありません。しかし、この時点で、間違いなく東京都民の死活問題にかかわるオリンピックについて、一言もふれずに都民の暮らしをあずかる議員になろうとするとは、どういうことなのでしょう。

 まずはオリンピックをやめ、その運営や費用など気にせず現状にまっすぐに立ち向かってほしい、と考えてきた自分が、おかしいのかもしれない、と思いました。
 あきらめる、というより虚脱を感じながら、いまいちど、選挙公報を開いてながめ渡してみました。
 すると、ふと気づいたことがあります。これにとても似た「表」を、さいきん熱心に見ていたのです。
 それは、スマートフォンのキャリアランキングです。

 どの社も、トクしそうな条件を山盛りに並べている。わかりづらいし、設定を均して比較するのはむずかしい。だからか、雑誌やウエブでよく、まとめた比較表になっています。
 項目を整理して表にしてあると、見やすいけれども、けっきょく大同小異、本質的な部分ではみな似たようなものだと気づいてもしまいます。そのくせ、念をいれてチェックしても、けっきょくなんらかの落とし穴にはまってしまう。いや、いちいちはまるのは、わたしだけかもしれないけれど。

 このブログで、ある時期、選挙や政治について複数の筆者が書いていたことがありました。
 しかし、以後なぜか、そういう話題はすっかり書かれなくなってしまいました。
 わたしも、選挙や政治の話をいくつか書いたひとりなので、なぜ書かなくなったのか考えました。

 理由は、はっきりとはわかりません。投げやりになってしまった、ということではないと思います。
 しかし、以前よりよほど厳しい争点が存在しているにもかかわらず、そしてそれは、接種を早くすべき病歴も、接種は見合わせたほうがいい病歴もある、困った立場のわたしにとっては、文字通り死活問題なのに、きょうまで検討したり書いてみたりする気が、ぜんぜん起きませんでした。そのことはたしかです。(ケ)

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posted by 冬の夢 at 16:21 | Comment(0) | 時事 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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