2020年07月05日

たまには詩でも #13 2020年7月1日

    2020年7月1日

イスラエルはヨルダン川西岸の強奪を押し進め、
イスラエル人の半数近くがその悪辣非道を支持している。
中国はウイグル族やチベット族に同化政策を強要し、
香港人が享受してきた自由を押しつぶす。
それでもイスラエルも中国も内政不干渉を振りかざし、
国際社会で少なからずの支持を勝ち取っている。
ならば、内政不干渉を持ち出す輩に尋ねてみたい、
基本的人権への干渉はどうなっているのかと。

世界のいたるところで、
治安維持の名の下に、
催涙弾や銃、ときには戰車や装甲車で武装した軍隊や警察隊が、
せいぜい石か火炎瓶しか持たない人々を脅迫する。
そして、十人、百人、千人の人々が血を流す。
そして、十人、百人、千人の人々が殺される。
それなのに、誰ひとりその罪を問われない。
それどころか、殺された人々の方が悪者にされる。
デモ隊は暴徒と呼ばれ、
必ずしも愚かではないはずの人たちさえもが
嬉々として国家権力という化けものの側につく。

殺されている人々が、助けを求めている人々が
自分たちの子ども、親、友人、恋人であることも忘れてしまって、
治安という名前にいとも簡単に欺される。

1970年の日本の機動隊も
2020年の香港の警察隊も
いったいどうしたら、何があったらあんなに憎悪をむき出しにして、
別の機会、別の場所で出会っていたなら、
挨拶を交わすばかりか
友人や恋人にさえなっていたかもしれない人を
激しく殴りつけ傷つけることができるのだろう?
本当に魂を奪われて、心を操られているかのようだ。
−−なぜ敵でもない人々を敵だと思い込むのだろう?
−−誰が君たちにそんな恐ろしい嘘を吹き込んだのか?
−−そしてなぜ君たちはそんな嘘にそんなに易々と絡め取られてしまったのか?
醜く歪んでしまった自分の顔に気がついたとき、
君たちはいったいどうやって日の当たる場所を歩くつもりなのか?

2020年7月1日に国家安全維持法を発布した中国政府のスポークスマンが面白いことを言った。
−−この法律は全中国人によって支持されている−−
だから、今香港で逮捕されている人々は中国人でさえないのだろう。
だから、彼ら彼女らが人間扱いされなくても仕方ないのだろう。

それにしてもいったい誰が、
人が人を鎖で繋ぎ止めたり、
ときには殺してもよい権利を国家に与えたのだったか?
なぜ国だけが強大な武力と軍隊を持ち、
人々を脅し、
馬鹿みたいな戦争まですることができるのか?
なぜ人は「お前死ね」とまで言われても、
そう言うのが国だったりすると、黙って言うことを聞いてしまうのか?

なぜ国家という化けものが21世紀になってもまだ生き残っているのか……

(H.H.)








posted by 冬の夢 at 21:15 | Comment(0) | 創作(詩・小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く:ペンネーム可・アドレスは表示されません
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: