2019年08月04日

たまには詩でも#10 〜ファシストに捧げる〜

ファシストは自分のことをファシストとは言わない
これはとても単純な事実
だから、ファシストは嘘吐きや裏切者よりもたちが悪い

嘘吐きや裏切者はときには自分が嘘吐きや裏切者だと自覚できるけど
真正のファシストは決して自分の姿に気づかない

なぜなら、嘘と裏切りは心を怯ませ
その醜さと臭気は
手にべっとりと付いてしまった返り血が
洗っても洗っても拭いきれないように
どうしても心から離れないから
嘘吐きや裏切者はいつか自分の姿に向き合う羽目になる
ところが、自らを全体の中に埋没させるのは
休日のベッドで惰眠を貪るのと同じ
ただひたすら安閑でいられる
ファシストである限りいつまでも「幸せ」でいられる
幸せなまま死ぬまで眠っていられる

それでも、ファシストは自分がファシストであることを知らない
知ることがない
それでこの国にはファシストが一人もいないことになる
これはとても単純な、道端の小石のような
自由で民主的な日本の事実             
(H.H.)

posted by 冬の夢 at 00:11 | Comment(0) | 創作(詩・小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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