2017年08月03日

JEFF BECK − You Know What I Mean 元気が出る曲のことを書こう[28]【改二】

 ロックの主役は、エレキギターだ! 
 エレキなしのロックなんて、ありえん!
『BLOW BY BLOW』を聴くたびに、そう叫びたくなる!

 とはいえ、この盤の発売から、そろそろ四十五年。エレキギターはもう、憧れの楽器ではないらしい。

■最高の成功をおさめたロック・インスト・アルバム

『BLOW BY BLOW』の発売から半年後の一九七五年十一月、公演先のアメリカで、ギター専門誌のインタビューを受けたジェフ・ベックは、こういっている。

 自分にとってベストだと思うことをやるだけでいいんだ。いっしょに演奏するのがほんとに好きだと思えるバンドを集めて、やるだけさ。もし気分が落ちこんでいるとしても、それは自分に限ったことだからね。自分を個人的な憂鬱から引きずり出して演奏するんだよ。まわりがいいノリだったら、いっしょにノっちゃえばいいんだ。音楽って、私生活で起きていることを反映してしまうんだよね。

 質問は「マンネリに陥っているロック・ギター奏者が多いですが、抜け出すアドバイスはありませんか」というもの。
 一九七〇年代半ばに、早くもロックのギター演奏がワンパターンに聴こえていたとは驚くが、ベックの回答は、抽象的だが説得力がある。演奏を聴きながら読むと、こちらも元気が出てくる気がして、ありがたい。
『BLOW BY BLOW』がすばらしい盤になり、大ヒットもしたから、余裕なんでしょ、ともいえるが、このときベックは三十一歳。経験が背景にある言葉だ。
 
170626bb.JPG
BLOW BY BLOW ─ 1975

 クラシックやジャズでは、器楽のほうが歌ものより主だと思うが、ロックやポップスの場合『BLOW BY BLOW』のような盤は、わざわざ「インストルメンタル・アルバム」という。
 最初にロックの主役はエレキだと叫んだが、カリスマ性のある歌手──自分でエレキを弾いて歌う場合も含め──とセットになっていてこそ「ロックバンド」なのだ、ということか。

 ところが『BLOW BY BLOW』は、歌手がいない演奏だけの盤なのに、トップテンヒットになった。これは、さきにも後にもこの盤しかないのでは。ジェフ・ベックが今日まで、ほぼ同じスタイルで人気を得続けているのも、驚くべきことだ。

 ロックではないかもしれないが、ベンチャーズがいるじゃないか。たしかに、おなじみのエレキの演奏だけでのトップテン盤がある。しかしシングル盤だ。サンタナの「哀愁のヨーロッパ」の場合、この曲が収録された『AMIGOS』(一九七六年)には「歌もの」の曲もあるし、この曲はたしか、米英ではシングル盤になっていない。『BLOW BY BLOW』のヒットがいかに特別なことかがわかる。
 しかも『BLOW BY BLOW』は、ロックといっても「ジャズ・ロック」というマニアックなジャンルだ。熱心なファンはいる領域だが、爆売れするはずがない。いまだに不思議に思っている。

■ジャズ・ロックの導入と成功

「ジャズ・ロック」は、ジャズの側がロックに接近、もしくはロックを引き寄せたことから始まっているはずだ。『BLOW BY BLOW』の五年ほど前、一九七〇年代の初めごろのことである。
 メロディやコードを高度に解釈展開し、テクニックやアンサンブルの技術力を披露するコンテンポラリー・ジャズに、アンプの電気増幅や、倍々にしたビートを導入していった。一九六〇年代末にマイルズ・デイヴィスがそれをやったら「電化」といって騒ぎになったが、ロックでは当たり前のことだ。
 そして、ウェザー・リポートやリターン・トゥ・フォーエヴァー、そしてマハヴィシュヌ・オーケストラなど、このジャンルを席巻したバンドは、このころに結成されている。

 もっとも、それらのグループが人気を得て新しい潮流になったといっても、ロックやポップ音楽のような大衆性があったわけではない。このての音楽を、いくら平易に説明しても、「上手いだけでしょ!」という、よくある拒絶反応が来ると思う。ロックやポップから接近するにはかなりハードルが高い音楽なのだ。
 ロックに理論や技術はいらいない! ロックンロール・スピリットだ! というのは間違いではないけれど、じゃあそのスピリットでリターン・トゥ・フォーエヴァーに参加できるかといったら、もちろん不可能だ。

 ところが、ジェフ・ベックは、けっして楽理派でも、ヴィルトゥオーゾ型の奏者でもないのに、ロックの側からハードルをあっさり越えてしまった。
 そのうえ、ジャズの奏者たちには容易でなかったチャートヒットやメガセールスをみごとに達成してしまったのだ。
 なぜジェフ・ベックにだけ、そんなことができたのだろう。

■R&Rとヴィンテージカーに通じるおおらかさ

 この文のはじめの、インタビュー発言からもわかるが、ジェフ・ベックには、ギターから音を出すことについて、特異なほど豊かな感性がある。
 いい伴奏があれば、どんな音楽でも流れをつかみ、自分流で弾ききってしまえるセンスだ。
 天分なのか練習の成果なのか、合わせ技の瞬発力と破壊力がすごい。それを繰り出すためのギターのコントロール能力も尋常でない。
 さらに、いい意味で、おおらかさがある。
 自分の楽器を紹介している動画を見ると、ギターをかなり雑に扱っているうえ、本当に好きな音楽は五〇年代ごろのR&Rらしい。ベックは古いクルマいじりの趣味でも有名だが、いかにも昔のホットロッドを、いまの高速道路でカッコよく走らせている感じだ。先端の音楽で大衆をつかんだ力は、そのあたりからも来ているのだろうか。

170626wd.JPG
WIRED ─ 1976

『BLOW BY BLOW』のギターを練習してみた人は知っているとおり、ジャズ・ロックといっても、ベックは、ジャズのフォーマットではほとんど弾いていない。
 ソロの多くは、まさにロックギターがワンパターンに陥る最大の原因、ブルーススケールをコード進行にあてはめる弾きかただ。
 ジャズやファンクでよく使うコードも「カンまかせ」で弾いているらしい。以前に制作をしてもらっているスティーブ・クロッパーに教わったか、ヘタするとピアノ奏者のマックス・ミドルトンが教えたのではとさえ思える。あるいはベックがヤマカンで作ったコードに、ミドルトンが合わせているのか。
 だいたい、バンドはたしかにジャズやファンクっぽいリズムをとっているが、ベックのリズム感はそれとは微妙に違ってさえ聴こえる。

 くやしいことにそこが、たまらなくカッコいい!
 とくにソロのカッコよさときたら!
 はっきりいえば、いやそうでなくとも「当たるをさいわい弾いている」のだし、とんでもない音も出している。フレーズというより効果音に近かったりする。
 なのに、とてつもなくいい! くそ!

■ジェフ・ベックと横山ホットブラザーズ

 こんな音のつかまえかたや楽器の鳴らしかたは、ジェフ・ベックにしか出来ないことで、練習でたどり着ける境地じゃない──それはそうだ。だから『BLOW BY BLOW』や『WIRED』のスタイルは、いまもベックだけの「持ち芸」なのだから。本人の演奏をいくら研究したって、ベックのようなセンスを持つ独自の奏者には決してなれない!

 いや、あきらめるのは早い。
 ギターを弾くより、こちらを練習したほうがジェフ・ベックに近づける楽器がある。
 それはあの横山ホットブラザーズの、「ノコギリ」だ! 
 ふざけて言っているのではない。ホットブラザーズは先月初旬、大阪市の無形文化財になっている。※1

 ホットブラザーズの「荒城の月」を聴いてみてください。
 ノコギリをクネクネ曲げながら叩いて音程を出す。
 ジェフ・ベックが繰り出すフレーズのカッコよさに通じるものがある。
 というのは、どれほど速く流麗に「アドリブ」が弾けても、曲の流れに、こう当てはまるという意識で演奏しているなら予定調和でしかない。
 つぎにどんな音が出るのか、出たフレーズがどこに着地するのか、どきどきしながら聞かされる興奮。
 音ひとつが、その場勝負だ。その緊張感が「名人」の持ち味である。
 それで笑わせるのだから、ホットブラザーズのほうがジェフ・ベックよりすごいかもしれない。

 笑って最後に思わず拍手する「音楽」を演出しているのは、ノコギリを「弾く」長男の横山アキラより、次男のマコトだといえる。
 横山ホットブラザーズのアコーディオン担当、マコトは、どんな音程でも伴奏をつけられる聴感の持ち主で、小学校の校歌も作っている音楽家なのだ。※2
 ジェフ・ベックの演奏を、ジャズ・ロックの尖鋭度と緊張感にぴたり合致させているのは、じつのところマックス・ミドルトンの力量で、演芸とジャズ・ロックに同じ仕組みが作用しているのが面白い。

■『BLOW BY BLOW』とビートルズ

『BLOW BY BLOW』の革新性には、誰もが息長く親しめる、エンタテインメントの要素も濃い。
 でも、あまり難解さや緊張感を薄め過ぎても、後年のスムーズ・ジャズつまり、ショッピングセンターのBGMみたいになってしまう。
 ジャズ度はほどほどに、ロックらしいカッコよさ、聴きやすさを大切に──そのバランス感覚も重要だから、その点は、作り込みの成果に違いない。

『BLOW BY BLOW』は、ジャムセッションしているうちに、ほとんどの曲が一回の録音で完成したといわれる──そう回想している参加奏者もいる──が、実際は徹底した演出がほどこされている。
 よく聴くと、かなりダビングされていて、「せ〜の」で録音したとしても、後から編集しなければ完成形にならない部分が聴き取れる。
 しばしばオーバーラップで曲をつないだ並べかたや、曲のタイトル決めに手間をかけた──歌がないからタイトルの訴求力は大切だ──こと、さらにジャケットのイラストの扱いにまで、かなりの注意が払われている。
『BLOW BY BLOW』の意味は、ジャムセッションを繰り返すことだといっている参加メンバーもいるが、一挙一動を詳細にという辞書的な意味も、含まれていそうだ。
 
 作り込みの成果といったのは、タイトル案も含めて制作を担当したのは、ジョージ・マーティンなのだ。
 ビートルズのプロデューサーとしてあまりにも有名な人である。
 マーティン自身、意外な依頼と思ったそうだが、じつは『BLOW BY BLOW』の「ねたもと」になったグループ、マハヴィシュヌ・オーケストラを制作した経験がある。
 ビートルズという世界的バンドを制作したうえ、マニアックなジャズ・ロックも作れる力量に目をつけたジェフ・ベック。ただギターを気分まかせに弾いているだけの男ではない。

■マックス・ミドルトンの貢献と正しかった人事

 といってもベックは、マーティンが「Scatter Brain」や「Diamond Dust」につけた弦楽伴奏──ビートルズの曲でもやっているのはご存じのとおり──が当初は不満で、『BLOW BY BLOW』というタイトルも好きでなかったそうだ。
 マーティンとジョン・レノンのコミュニケーションが、あまり上手くいかなかったように、両者の関係は円滑でなかったという。
 そこで「通訳」をかって出たのが、やっぱりマックス・ミドルトン。
 まったく、この人の貢献は演奏にとどまらない。フィル・チェンとリチャード・ベイリーという『BLOW BY BLOW』のバンドメンバーも、おそらくミドルトンの紹介だ。彼らもまた、この盤の大成功のキーパーソンである。

 というのも、制作当初はカーマイン・アピス──ジェフ・ベックとは「BBA」でのバンドメイト──も参加していたのだ。
 しかしモメたあげく、録音から去っている。

 アピスには悪いが正しい人事だ。クビにしようとして収拾がつかなくなるより「俺はやらんぞ」と自分から抜けるよう仕向けたのでは、と疑ってさえいる。
 ベックの「おおらか」ながら曲のエッジをなで斬りにするような個性的奏法は、同じように「おおらか」ではなく、シャープに手数を効かせるドラム奏者でなければ、映えない。以後の四十年、ベックが演奏公演のバンドに起用してきたドラマーたちを見渡せば一目瞭然だ。ベック自身、そこを承知している。
 アピスはご存じの通り、「おおらか」つまり「おおざっぱ」な奏者だ。『BLOW BY BLOW』のリチャード・ベイリーは、当時まだ十八歳でしかも無名なのだが、繊細かつ鋭く叩き込み、『BLOW BY BLOW』の成功を招き寄せている。

■勝ち星をめざしたギタリストたちの栄光と悲惨

 日本発売時に『BLOW BY BLOW』には、『ギター殺人者の凱旋』という、とんでもない邦題がついていた。
 だから当時、破壊的で革命的な音楽なんだと思ったが、実際は特別に新しい音楽を作り出したわけではない。
 さきほどアメリカでジャズとロックの橋渡しをしたバンドを代表例にとったが、ジャズ・ロックがもっともさかんだったのは、むしろイギリスでのこと。マハヴィシュヌ・オーケストラギター奏者、ジョン・マクラフリンもイギリス人だし、有名無名、多くのバンドがジャズ・ロックを試みていた。

 ジェフ・ベックが、ジャズ・ロックはいけるぞというアイデアをつかんだのは、ほぼ間違いなく『BLOW BY BLOW』の直前に演奏参加したジャズ・ロック・バンド、「UPP」でのことに違いない。
 日本でチャーと演奏し、先日、亡くなってしまったジム・コウプリーが二十歳代の初めごろ参加していたバンドだ。UPPからは誰も『BLOW BY BLOW』の録音には呼ばれていない。

 ジェフ・ベックが自分自身でネタもとだといっているのは、マハヴィシュヌ・オーケストラと、『BLOW BY BLOW』の二年前に発売されたビリー・コーバムの『SPECTRUM』だ。マハヴィシュヌにも『SPECTRUM』にも参加していたヤン・ハマーを、後に自分のバンドに呼び寄せもしている。
 ところが、『SPECTRUM』ですばらしいギターを弾いていた──後にディープ・パープルでかぶった汚名がウソのような──トミー・ボーリンの名は出てこない。
 ついでにいうと、「Cause We've Ended As Lovers」は、ロイ・ブキャナンから拝借した弾きかたといっていいが、そのブキャナンも、トミー・ボーリンも、長くはなかった人生の末路は悲劇的だ。

 ジェフ・ベックは、ギターを弾いていられれば幸せな人で、プロダクションや数字を気にするビジネスマンではないそうだ。
 しかし、才能があれば、ただギターを弾いていれば成功できるわけではないことは、いうまでもない。
 音楽に限らず、勝ち星とは拾うものではなく、あらかじめきっちり用意し、それを光らせるため、いかに手段を尽くせるか──ときには手立てを選ばずに──に尽きるのだ。

■ドライブの出発に「You Know What I Mean」

 そんな『BLOW BY BLOW』から、どれか一曲となると選ぶのに困る。曲がオーバーラップしていく(切れ目がない)つくりだから──ひょっとしてラジオで流したとき「続いて始まる曲も聴きたくなる=レコードを買いたくなる」効果を狙ったのだろうか──「これ一曲」にしなくてもよい気もする。

 でもやはり、A面1曲目、ジェフ・ベックの「凱旋」を告げる「You Know What I Mean」だな!

 日本で人気があるB面1曲目の「Cause We've Ended As Lovers」につけた邦題「悲しみの恋人たち」に呼応させているのか、「わかってくれるかい」という邦題がついているが、もともとこの曲は「It Doesn't Really Matter」と題されていたらしいから、「こまかいことはいいからついて来い」か「さあ行こうぜ」という元気マークのニュアンスだと思っている。
 というのも、この「You Know What I Mean」、クルマの中でかけると最高にいいからだ。

 リズムがわかりづらく、それほどテンポも速くない曲が、クルマを飛ばすのに合うかね、と思うかもしれない。
 まあ、だまされたと思って、クルマで、かけてみてください!

「You Know What I Mean」って、仕立てじたいは単純なのに、気持ちをとても盛り上げてくれる曲だ。
 都心環状線や首都高速の渋滞のイライラは「She’s A Woman」が中南米ふうのユーモラスなリズムで──ジョージ・マーティンは、ビートルズのこの曲をこの編曲で録るのは大反対だったらしいが──慰めてくれる。
 都心を離れ、高速にのってアクセルを踏み込んだ瞬間、「Air Blower」が鳴りわたり、爆走モードに入ると、きわめつきの「Scatter Brain」! たまらんですぜ!

 B面には、タイトルからして「Freeway Jam」という曲があり、クルマのスピードが出ているほど、ベックのソロと、それをベルショットなどであおりまくるドラムのからみが最高に合う。
 曲名も美しい「Diamond Dust」には、問題の弦楽伴奏がついているが、それが、びっくりするほど夜のドライブにいい! 
 その「Diamond Dust」がレコードの最後の曲だから、これがクルマの中に流れたら、ロードサイドのラブホテルにいきなりイン! それを怒る女はいない! といいきる自信はない! すいません!

 バカでかいスピーカーをくっつけて、ズンドコピーヒャラと祭りの山車みたいにイナカの駅前をトロトロ流しているヒマがあったら、『BLOW BY BLOW』をデカい音でかけて、イナカの閉塞的日常に、おさらばしようじゃないか! 
 もっとも、ズンドコいうカーオーディオで『BLOW BY BLOW』をかけたらどんなふうに聴こえるのか、ちょっと興味があるけど。

 ちなみにわたしは運転しないのだが、友だちのクルマや仕事の機材車に乗って、都心から関越や東名で行くルートで、『BLOW BY BLOW』をかけたことがある。

 都心の渋滞恐るべし。
 高速道路の料金所にたどり着くまでに、いま書いた流れは終わって、イライラの頂点で「悲しみの恋人たち」が流れてしまう! くそ!
 ちなみに『BLOW BY BLOW』がヒットしたのはアメリカでのこと。ジェフ・ベックのホームグラウンドのイギリスでは、じつはチャートに顔を出していない。
 発売当時のアメリカでは、FMラジオでさかんに流されたそうだが、アメリカでだけヒットしたのは、さっき書いた「曲のオーバーラップ」が、運転のBGMに好適だったのかもしれない。確かめていないが。

■話題がつきないギター音楽

『BLOW BY BLOW』を聴きながら書いていたら、きりがなくなった。

 実演もよく聴いた。来日公演には、かなりの回数、行っている。
 しかしライブに行くのは、ずいぶん前にやめてしまった。
 バンドの顔ぶれを入れ替えては、よく来日していて、『BLOW BY BLOW』の曲も演奏しているはず。今年も早々と日本各地で演奏したと思うが──ちょっとベンチャーズみたいではある──行っていない。演奏内容のわりにチケット代が高すぎると思うようになってしまった。

 大学生時代、夏休みに友だち何人かとオンボロのバンにぎゅう詰めになり、カーステレオで『BLOW BY BLOW』を流しながら音楽機材を運んだときのことを思い出す。
『BLOW BY BLOW』の発売から五年後くらいだったろうか。好きな音楽はそれぞれ違っていても、「You Know What I Mean」が流れると、車内がみな「ちゃーちゃちゃっ、ちゃっちゃっちゃっ!」とギターの弾きマネをしながらわめいたものだ。
 以後、実際に演奏するジェフ・ベックを何度も見ているけれど、あんなに楽しかったことは、いちどもない気がする。
 あのときの顔ぶれは、はっきりとは記憶にない。卒業後、誰とも会う機会はなかった。(ケ)
 
170626Lw.JPG
JEFF BECK WITH THE JAN HAMMER GROUP LIVE ─ 1977


※1 www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/page/0000401902.html
※2 大阪市立刈田南小学校校歌

【参考】
『Guitar Player』(米)一九七五年十一月号
『Hot Wired Guitar: The Life of Jeff Beck』Martin Power; Omnibus Press, 2012
「リチャード・ベイリー・インタヴュー」(『レコード・コレクターズ』二〇一四年五月号)
『Rolling Stone』のウエブサイト など


Originally Uploaded on Aug. 10, 2017. 12:40:00
※二〇一九年四月十六日、十一月十五日、書き直しました。コメントをいただいている文脈は、初回アップ時と変わりません。管理用


●「元気が出る曲のことを書こう」の記事一覧は→こちら←


posted by 冬の夢 at 00:05 | Comment(1) | 音楽 ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
You Know What I Meanはかっこいいですね
ジェフの曲で一番好きで、高校時代全てのパートをコピーするほどでした
なのでこの曲を一曲の曲として完成させず、次の曲に繋いだジョージ・マーティンに憤りを覚えます 

マックスのインタビューでは当時ジェフはほとんどジャズコードを知らなかったそうです
なのに気持ちいい音を出すので、どうやって弾いてるんだい?と聞くと「あのね…ええとね…」と指板を弾いて見せたとあります

あのね…
You Know
ええとね…
I Mean

マックス曰くYou Know What I Meanは日本語訳みたいな意味深な言葉じゃないみたいです

インタビューには興味深い事を言っていて、製作中にトミー・ボーリンともジェフはセッションしてて、音源も残ってるそうです

Posted by ちこたむ at 2018年11月12日 08:02
コメントを書く:ペンネーム可・アドレスは表示されません
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: