2017年06月25日

たまには詩でも #6

  君の場所(1)

永遠に失われた君ともう一度話したい
心ゆくまで
夜が白々と明けそめるまで

あの日からぼくに何があったのか
あのときからぼくが何を考え
何を少しは知るようになったのか
君の静かな、先を促すような微笑みを見つめながら
もしも君かぼくの片方が女であったなら
二人の関係はどんなだったかと
いたずらに夢想しながら

永遠に
もう会うことはない
生きている限り
この哀しみが消えることはない
心臓の音にいつまでもつきまとう哀しみ

それとも君の代わりにこの哀しみが来たのだろうか?


  君の場所(2)

君のことばには羽が生えているから
眠りから醒めるとすぐに飛び去っていく
影さえも残さない
ぼくの目−−それははたして目なのか?
ぼくの耳−−それははたして耳なのか?
それでもぼくは飛び去った言葉を探し求める
空しく、空のかなたに
やがてうっすらと消えていく飛行機雲のような
優しい、意味のないことば
(H.H.)



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posted by 冬の夢 at 04:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 創作(詩・小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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