2014年10月27日

こわれたデジタル写真【1/2】

 撮った写真のデータをきちんと保管する習慣がなかった。デジタルって0と1だから、間違って消さないかぎり汚れたり退色したりしないし──。
 そんな愚か者を、このメッセージが襲う。

141026er.png

 クエッ!
 ナンじゃ、これ!
 慌てても遅い。画像修復ソフトというものもあるらしいが、買って使うのを保管以上に面倒くさがる怠け者は、ハイそれまでヨ。
 一般にこのメッセージは、どれくらいの率で出るのだろう。自分が撮った写真をネットにアップロードするという、かつて想像もしなかったことができるようになり、データを探して開く機会が増えたら、「ありゃ、壊れてら」ということがたまにある。

 経験その1:保存用に作ったCD−Rが読めない。
 ディスク表面の膜が剥離し脈状の模様に。二百点近い画像のファイル名は表示されるが、数点しか読み出せない。盤を冷蔵庫で冷やすと読めるかも等々、ブードゥーマジックのような裏技をいくつか試したがダメ。※1
 作って何年もたっていないCD−Rだが、保管状態が悪かったようだ。
 たまたま書き込みに失敗したディスクがなぜか捨てずにあり、理由は不明だがそこから二百点ほとんどの画像が読めた。偶然、予備バックアップの役を果たしたわけだ。
 だが、あまり嬉しくない。写真をCD−RやDVD−Rに保管するなら、盤のメーカーを変えるなどして2セットは作り、何年かに一回コピーし直す、という方法しかないかと思うと。

 経験その2:USBメモリだと壊れやすいかも。
 画像データはUSBメモリで読み書きを繰り返すと、壊れやすい気がする。比較的信頼性の高いブランドの製品を使っていると思うが……。一部の写真のデータを外付けHDDにもコピーしているが、それは、ふだんパソコンに接続せず保管。しかし機械駆動部が劣化故障しないという保障はどこにもない。

 経験その3:「霊界系」の画像データ。
 カメラに使ったメモリカードは無事なのに、他のメディアにコピーして何日かたつと壊れる、というナゾの一群の写真がある。
 人が多数亡くなった場所で撮った写真で、オカルト的な理由なら仕方ないと諦めてはいるが、コピーしたら壊れると決まっているデータを他のメディアへバックアップする意味があるのかどうか……。

 デジタルの写真は面白くない、という不満は、フィルム時代を知る人からしか出ない繰り言になりつつある。おもにカメラの趣味性や操作性の違い、撮る感じが違う、というあたりから出ているのだろう。わからなくはないが、そういう人に限って孫の写真をスマホで撮っていたりもする。
 デジタルにはもっと深刻な「面白くなさ」がある。
 デジタルで撮って保存しようとすると、存在としてあまりにはかない。実はそれが「面白くなさ」の正体なのではないか。(ケ)

 ──【2】へつづく


※1 本当に大切なデータなら、高額になる可能性があるがレストア業者に持ち込まないといけない。素人療治を繰り返すほどデータの破損が進む。病気と同じ……。
posted by 冬の夢 at 23:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 写真 カメラ・写真家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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