2014年07月14日

オーディオ、恐るべし #1 〜再びFM放送 〜 

世にオカルトじみた話はいくらでもあるが、オーディオ、あるいはピュア・オーディオと呼ばれる世界も、聞けば聞くほど、調べれば調べるほどオカルトじみている。そもそも、基本的には同じ機材(アンプとかスピーカーとか)が、ざっと100倍、いや1000倍ほどの価格差があるというのは、商品としても珍しいのではないだろうか? 下は5,000円程度のスピーカーから、その1000倍だから、5,000,000、つまり500万程度のスピーカーというのもあるのではないか? 私自身500万というスピーカーにはお目にかかったことはないけれど、100万程度のスピーカーならばゴロゴロある。アンプの場合も同様だ。しかし、これはまだ序の口で、例えば、そのアンプとスピーカーを繋ぐスピーカー・ケーブルという、要するにただの電線が、またまた空恐ろしいほどの高額商品になる。聞くところでは、たかが2メートル程度のケーブルにも50万円もするものがあるそうだ! そして、マニアの人々は、口から泡を吐きかねない勢いでお互いの贔屓筋を誉めそやし、気に入らない商品をこき下ろす。

かく言う私も、このブログに書いた数回の記事からも推察される通り、音楽を趣味とし、ときに家人の失笑を買いながらも、ステレオ機材を自分なりに吟味し、一人悦に入っている痴れ者ではあるが、どんな機材であっても、単価が10万円を超える場合は、購入に躊躇する小心者でもある。

そして、この愚かで小心な男が、またまたやらかしてしまった。

今度の発端は、引越し。この引越し騒動については、先に「引越しの憂鬱」と称して小文を書いているが、ともかく、この引越しを機に、今どき博物館行きがふさわしいアナログチューナーを使って、用語も懐かしい「エアチェック」というものに再度取りかかることにした。色々な事情から文字通りにお蔵入りしていたアンテナも設置し、嬉しいことに受信感度を示すメーターも、ご覧の通り、まるで愛しのご主人の帰還を喜ぶ子犬の尻尾のように勢いよく振り切れている。そして、これもまた嬉しい限りだが、受信ノイズがない。爺となったクソ耳には「ノイズ皆無」といっても差し支えないほどにクリアな音質でFM放送が受信できる。正に念願叶ったりで、ほとんど毎晩、某似非国営ボッタクリ放送局が流す、今では貴重なクラシック番組をせっせと録音して遊んでいる。

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(復活したアナログチューナーの勇姿! なぜかピンぼけ)

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(これが子犬の尻尾状態のメーターです! やはりピンぼけ)

録音に関しては、さすがにかつてのカセットテープの出番はもはやなく(あれは当時から、ちょっと乱雑に扱うとテープが昆布状に絡まったりして、何度泣きの涙を見たことか!)、小型のPCMレコーダーというのを、正直なところ、あまり深いことを考えずに使用している。音楽ファイルを非圧縮のwavにするか、それともmp3で妥協するかは悩ましいところだったが、今のところはmp3で録音している。というのも、聞いた噂では、そもそも送り出しの音源、つまり電波に乗っている時点で、すでにある程度圧縮されているらしく、それなら受け手の段階で非圧縮にしてもあまり意味がないと考えた次第だが、この辺りの事情はなんだか今でもよくわからない。昔なら、それこそマニアが口から泡を飛ばして議論していたことだろうが、今やアナログ経由でエアチェックしようなんて人間は、絶滅危惧種ではなく絶滅種だらうからね……だが、ともかく、FM放送受信に関しては思わずほくそ笑むほどに満足している。

しかるに、あっちが立てばこっちが立たず。あるいは、好事魔多し(?)ということか、ベランダにアンテナを設置し、クリアな音質でラジオ放送が受信できるようになったことと引き替えに、なんだかやけに小うるさい(?)隣人が登場することになった。その点ではこれまでの住環境が普通では有り得ないほどに恵まれていたのかもしれないが、ともかく、音楽を聴いていて初めて「深夜のボリュームは控え目に」という注意を頂戴することになった。念のために書き添えるが、幸せな眠りを楽しんでいる善良な人々を叩き起こすような大音量で聴いていたわけでは断じてない。ごく普通の音量で聴いていたつもりだったのだが、やはり深夜(夜中の0時頃)は音が良く通るのだろう。要は、「深夜にスピーカーを通して音楽を聴くことは遠慮してくれ」という隣人からの(といっても、名前もない方からのダイレクトメールだったが)申し出だ。事を荒立てる気はさらさらないし、ごく「常識的に」考えてみれば、やはり他人様が寝る時間に音楽を聴こうとするこちらが悪い(とは言わないまでも、「静かに眠りたい」という隣人の希望を無視して良いという道理はない)。そこで、「ぼくには愛しのヘッドフォンがあるもんね!」と、我ながら負け惜しみの気配がなくもない、しかし、深夜に使わずにいったいいつ使うつもりだ?という機材を颯爽と持ち出すことにした。

さて、ようやく本題だが、続きは後日。 (H.H.)

posted by 冬の夢 at 01:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 オーディオ・楽器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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