記事一覧 / 筆者(き)の記事

記事
国立劇場五月文楽公演『加賀見山旧錦絵』〜 勝手に暴走する女・お初 [2017/05/28 21:29]
文楽と歌舞伎には、大名家の相続をめぐる「お家騒動もの」というジャンルがある。『加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)』は加賀藩、『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』は..
『クレイジー・ボーイ 金メダル大作戦』 〜 パンフレットで振り返るB級映画 [2017/05/24 21:49]
かつて中学生だった頃、映画館に行ったときの愉しみのひとつは、パンフレットを買うことだった。映画配給会社が作るから、デザインは安っぽいし、記事の量も薄い。肝心の写真は、フィルムか..
財津和夫のチューリップ、またはチューリップの吉田彰 [2017/05/02 22:47]
チューリップと言えば「心の旅」が代表作のニューミュージックバンドだ。高校生のときに熱心に聴いて以来、ほとんど思い出すことすらなかった。車で長距離を走る際に気を紛らすための音楽を..
『君も出世ができる』 〜 日本でもミュージカル映画ができる [2017/04/21 21:47]
出張で地方都市のビジネスホテルに泊まったときのことだ。疲れる飲み会がやっと終わって、ホテルの部屋に戻り、何気なくホテルの有線TVのスイッチを入れた。ブラウン管の小さな画面に出て..
平成二十九年大相撲三月場所 横綱稀勢の里の逆転優勝 〜 記録に値する見事な勝利 [2017/03/30 00:13]
大相撲三月場所は、稀勢の里の逆転優勝で幕を閉じた。あまりに劇的な優勝だったので、後世まで語り継がれることになるだろう。それは大袈裟だとしても、十年後や二十年後に「思い出の大逆転..
平野啓一郎『マチネの終わりに』 〜 小説を読む愉しみと悲劇の匂い [2017/03/08 21:54]
(かなり長いです) 平野啓一郎を読むようになったのは『決壊』からだ。衝撃のデビュー作と謳われた『日蝕』も『葬送』も読んだことがなかった。この二冊は本屋でパラパラと流し読みした..