[映画 邦画]の記事一覧

『陸軍中野学校』 〜 スパイ映画の裏番長[2017/08/01]
子どもの頃、小学校の近くに文房具店が二軒あった。道路を渡らなければならないほうの店は、学校帰りに立ち寄る子どもたちの数も少なく、だからじっくりといろんな文房具を見ることが出来た..

『君も出世ができる』 〜 日本でもミュージカル映画ができる[2017/04/21]
出張で地方都市のビジネスホテルに泊まったときのことだ。疲れる飲み会がやっと終わって、ホテルの部屋に戻り、何気なくホテルの有線TVのスイッチを入れた。ブラウン管の小さな画面に出て..

追悼・松方弘樹 〜 影の代表作『新・日本の首領』シリーズ[2017/01/26]
映画俳優の松方弘樹が亡くなった。 享年七十三歳と聞いて、意外と若かったのだなと感じたのは、芸能界での活動が長かったからだろう。松方は、時代劇ものに数多く出演した剣戟役者の近衛..

『仮名手本忠臣蔵』から『赤穂浪士』へ 〜 忠臣蔵ワールドにハマったこと[2017/01/07]
元禄十四年(1701年)の事実──江戸城中で浅野内匠頭が吉良上野介に対して刃傷に及んだこと。内匠頭は即日切腹となり、上野介はお咎めなしだったこと。播州赤穂浅野家はお家断絶になっ..

『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』はシリーズ最高傑作か?[2016/12/01]
「男はつらいよ」シリーズにハマっていたのは高校生のとき。地方都市の小劇場で山田洋次特集が組まれていて、三本立て上映会に毎週通った。なぜ山田洋次だったかと言えば、その頃松竹系映画..

『シン・ゴジラ』〜 東京のど真ん中に現れた罪業[2016/08/16]
『シン・ゴジラ』の巻頭には東宝映画のオープニングロゴが二度出る。正円に「東宝」の文字が縦に入ったマークを中心にして、青い背景に虹色の光輪が二重に回る。その下に黄色い角ゴシック体..

「ウルトラマン=ハヤタ隊員」を放映開始五十年目に検証する──ほんとうの主演は誰だったのか[2016/08/10]
▼別の筆者(き)による『「ウルトラマン=ハヤタ隊員」を放映開始五十年目に検証する』は→こちら←  やはりそうか。  科学特捜隊員の中でハヤタだけが「どことなく違和感があ..

「ウルトラマン=ハヤタ隊員」を放映開始五十年目に検証する[2016/08/05]
TVの特別番組やショッピングセンターの特設コーナーなど、最近ウルトラマンをよく見かける。どうやら今年は放映開始からちょうど五十年にあたるらしい。初放映をリアルタイムで見ていた私..

大林宣彦『ふたり』の不思議な魅力[2016/05/10]
 大林宣彦といえば、何はさておいても『転校生』だった。初めて観たのは、こちらが大学生になったばかりの頃だったか、ともかくいまだ思春期の名残を留めていた、というか、思春期の残滓と..

倉本聰『北の国から』再見 〜 五郎と純と蛍の長い長い物語[2016/03/18]
衛星放送でTVドラマ『北の国から』全編放映特集を見終わった。半年以上、毎週さだまさしのテーマソングを聴き続け、今でも頭の中で「ルルー、ルルルルルールー」のハミングが鳴り止まない..

このブログの 若大将シリーズ【大学編】全記事リスト(加山雄三・星由里子)[2015/10/30]
 各本文は●印につづく見出しクリックで表示されます。画像はクリックですこし拡大表示できます。 ● 喜寿を迎えた加山雄三と『大学の若大将』[2014/10/10] 筆者(き..

「リオの若大将」 サンバ! ボサノバ! サイケロック![2015/10/28]
 うわ! またえらく「あか抜け」したものだ。若大将シリーズの十二作め、一九六八年公開の「リオの若大将」。  いま見れば苦笑がもれそうなところもあるけれど、半世紀近く前の映画で..

忘れられた戦争映画「沖縄健児隊」[2015/10/27]
 二番煎じ、だったのだそうだ。  一九五三年九月末公開の松竹映画『沖縄健児隊』。 「鉄血勤皇隊」をご存じだろうか。 「ひめゆり部隊」の名は、ひろく記憶されているだろう..

『赤ひげ』 〜 黒澤明が達した頂点の光と影[2015/10/26]
黒澤明監督の東宝映画『赤ひげ』を三十年ぶりに見た。 大半の映画のことはすぐに忘れてしまうのだが、『赤ひげ』はかなり鮮明な記憶がある。ビデオを借りて、ブラウン管のTV画面で見た..

『日本のいちばん長い日』松竹版・東宝版について  (改)[2015/10/11]
 ある歴史博物館で、めずらしいものを見た。  竹やり。  見たことがありますか、ホンモノの竹やりを。わたしは初めて。  竹やりって、あの竹やりですよ、ヤン車の後ろに突っ立..

「命美わし」──自殺したくなったら見る映画[2015/09/25]
「あなたに、あたしたちが余計なお節介をしたように思うて、  腹立ててなさるんじゃろうけど、  そりゃあね、あなたが不幸じゃ思うとんなさること、  あたしたちはどうすること..

『日本のいちばん長い日』 〜 昭和天皇と国体護持の確信[2015/09/02]
日本においては、当たり前のように「終戦」の日は、八月十五日と決まっている。昭和二十年のその日に玉音放送が流され、戦争に負けたからだ。 しかし、立場を変えると、期日は様々に変化..

『海の若大将』と加山雄三の「恋は紅いバラ」[2015/08/19]
映画には多くのシリーズものがある。特に黄金期の日本映画はシリーズものばかり。そこでは「柳の下のドジョウ」ということわざは無意味。二度ある事は三度あり、三度あれば四度もある。松竹..

もうひとつのゼロ 映画「ゼロ・ファイター 大空戦」[2015/08/17]
 一九六六年夏公開の東宝映画、「ゼロ・ファイター 大空戦」の主人公は、ゼロ戦と加山雄三だ。  特撮の神様、円谷英二を擁した東宝の空戦映画は、戦前の国策宣伝映画に端を発するお家..

『日本侠客伝 花と龍』 〜 映画会社を超えた顔合わせを楽しむ[2015/08/07]
衛星放送で、マキノ雅弘監督の東映映画『日本侠客伝 花と龍』を見た。 東映任侠映画はほとんど見ていなくて、京橋のフィルムセンターでシリーズ第二作『日本侠客伝 浪花編』を観賞した..

「風立ちぬ」と「永遠の0」──二年後にみた、ふたつの「ゼロ戦」のこと。[2015/08/06]
 このふたつの映画の解説や批評、感想は、もっと大きなメディアで、有名な人たちによって、出尽くしていると思います。  いまさら書かなくともよいわけですが、公開時に見ないまま翌年..

「ゴー!ゴー!若大将」 意外? 予想通り? 加山雄三のホンネ[2015/07/24]
 イャぁあオ! わォ! うにャァあオ!    若大将シリーズの見すぎで、とうとうおかしくなったか。  いや、これは「ゴー!ゴー!若大将」の開幕、タイトルバックのバンド..

「南太平洋の若大将」 青大将という生きかた[2015/05/02]
 軽佻浮薄とは、この男のことをいう。  石山新次郎、すなわち「青大将」。  若大将シリーズ全編に登場する敵役で、田中邦衛の最初の当たり役でもある。  能天気、楽天家、我田..

「レッツゴー!若大将」の香港と星由里子の目[2015/03/22]
 目は口ほどに──というけれど、そのお手本のような視線。目で伝える恋心。これまでに見てきたシリーズ中、もっとも目の演技が印象的だ。わずか数シーンだが、しつこく繰り返されては興ざ..

「ハワイの若大将」 おすすめ!星由里子[2015/03/14]
 初めて海外撮影も行ったシリーズ四本目、そのハワイロケで東宝は三本の映画に必要な場面を撮っている。撮影スタッフは共通で監督だけ交代。最初に「ハワイの若大将」を撮り、森繁久彌の社..