[映画 洋画]の記事一覧

『ザ・ヤクザ』 〜 高倉健が湿った画面で立ち回る[2017/11/14]
高倉健が亡くなって三年が経つ。そのとき衛星放送の専門チャンネルで過去の出演作品を連続放映していて、連日録り溜めしていた。ほとんど見ないまま放置していて、健さんに悪いなと思ってい..

『ゴッドファーザー』シリーズ再見 〜 映画は物語を物語る[2017/09/24]
外付けHDDに撮りためていた『ゴッドファーザー』三部作。見るなら一気に見なければならないし、そんなまとまった時間はなかなか取れない。そもそも長編映画を三本続けて見る気力が、いつ..

『クレイジー・ボーイ 金メダル大作戦』 〜 パンフレットで振り返るB級映画[2017/05/24]
かつて中学生だった頃、映画館に行ったときの愉しみのひとつは、パンフレットを買うことだった。映画配給会社が作るから、デザインは安っぽいし、記事の量も薄い。肝心の写真は、フィルムか..

映画『ヒッチコック/トリュフォー』 〜 私は視覚的に考える[2017/02/21]
今も本棚にしまってある『映画術 ヒッチコック/トリュフォー』。1981年の年末に晶文社から刊行された。日本語版が出されると聞き、欣喜雀躍。新宿の紀伊國屋書店で速攻購入。下宿の部..

イングマル・ベルイマンの『野いちご』は「わかりやすい映画」なのか[2016/11/02]
イングマル・ベルイマン監督の『野いちご』(※1)を学生のとき以来、久しぶりに再見した。双葉十三郎先生も傑作と認める本作は、ベルイマンの作品群の中ではわかりやすいと言われることが..

『エクス・マキナ』〜 視覚効果と美しいアンドロイド、それだけの映画[2016/06/17]
待望の『エクス・マキナ』を映画館に見に行った。たまたまYouTubeで映像を見かけ、アンドロイドを演じるアリシア・ヴィキャンデルの美しさに惹きつけられてしまってから、日本公開を..

『第三の男』感想文 〜 映画への親しみ方を個人的に振り返る[2016/05/24]
2年前にも一回見ているが、見るたびにつくづく感心させられる。もしかしたら、この映画こそ本当に映画史上のベストワンかも知れない。それほどまでに完成した画面の連続と、たたみこむよう..

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』 〜 ジョージ・ルーカスから「精神のリレー」はされたのか[2016/01/06]
スター・ウォーズシリーズ最新作『フォースの覚醒』が公開された。エピソード7に相当し、1977年に始まった初期の三部作(『スター・ウォーズ』『帝国の逆襲』『ジェダイの復讐』)から..

ソラリス体験記【下】 〜 アンドレイ・タルコフスキー『惑星ソラリス』を観る[2015/08/02]
ソラリス体験記【上】 〜 スタニスワフ・レム『ソラリス』を読む はこちら→ 『惑星ソラリス』は、1972年製作のソ連映画。アンドレイ・タルコフスキー監督の名を広く知ら..

青春ジャズ特訓映画「セッション」に感動してはいけない[2015/04/14]
「弱冠28歳の天才監督がわずか3億円の制作費でオスカー3本の奇跡」という宣伝文句もにぎにぎしく、今週、国内公開される映画「セッション」。  ストーリーは簡潔明瞭。ビッグバンド..

『シャレード』〜パリが似合うオードリー・ヘプバーンとケーリー・グラント[2015/02/03]
1963年に作られたアメリカ映画『シャレード』については、いつでもどこでもシャープに思い出せる。夜明けの列車から転がり落ちる男の屍体から始まってスイスのスキー場で出会うレジーナ..

双葉十三郎『ぼくの採点表』1960年代☆☆☆☆以上一覧[2014/11/12]
映画雑誌「スクリーン」に長年連載された双葉十三郎の『ぼくの採点表』は、日本で公開された外国映画の記録として貴重な資料の役割を果たしている。製作年度と公開時期のズレや当時の流行の..

『GODZILLA ゴジラ』〜「対決もの」に潜む鈍感さ[2014/09/05]
シネコンへアメリカ映画『GODZILLA ゴジラ』を見に行った。映画館ホームページで夕方スタートの時間を確かめて行ったのだが、吹き替え版3D上映の回というのは見逃していた。3D..

大学入学式とキム・ギドク「嘆きのピエタ」[2014/03/28]
 いま、大学の入学式では、男女とも黒のスーツを着るのが基本だという。  驚いたが、もう遅い。  たぶん、ここ十年くらいで確定してしまったようだ。  大学生の、あるいは大卒..

『OK牧場の決斗』〜クラシックな西部劇[2014/01/25]
ワイアット•アープとドク•ホリデーがトゥームストーンの町にあるOKコラルでクラントン一家と対決した。このワンセンテンスが2時間の映画になるのだから西部劇がアメリカ映画の一時代を..

息子に、銃を受け継がせること…映画「偽りなき者」[2013/10/27]
 幼い子どもが、理解できない経験を大人に伝えるとき、自分に都合のいい作り話ができるはずがない。  だから幼稚園児の女の子が、男の先生が自分におちんちんを見せた、といったら、そ..

秋の香りと杜h峰「奪命金」の劉青雲[2013/10/17]
 キンモクセイの香りがした、と思ったら、桜が咲いたこの秋。  子どものころキンモクセイの匂いを持って帰りたくて、枝にふれるとこぼれる小さな花をよく集めたが、思ったほど香らない..

子どもに教える、銃の正しい使いかた…映画「ラストショット」[2013/09/27]
 二〇〇九年のオーストラリア映画「ラストショット」。  原題は「LAST RIDE」。原題っぽくカタカナ邦題をつけるならそのまま「ラストライド」で、「ラストショット(LAST..

「恐怖の報酬」について語られて来なかったこと[2013/08/22]
「恐怖の報酬」はアンリ=ジョルジュ・クルーゾーの脚本・監督によるフランス映画で、1953年に公開された。(*1) トラックでニトログリセリンを運ぶ話と言えば、未見でも多くの人が..