[美術]の記事一覧

『ゴッホとゴーギャン展』〜 絵を見るのが苦手な話[2017/02/03]
私は美術館に行くのが大好きだ。 美術館に独特の、その佇まいに惹かれる。天井の高いロビーから展覧会場へ折れ曲がる入り口。真っ白ではない落ち着いた壁の色とほのかな照明。会場は作品..

鶴岡八幡宮には「カマキン」がよく似合う 〜 神奈川県立近代美術館のこれから[2016/01/20]
※通称は「カマキン」でした。「カマビ」と間違って思い込んでおりましたので訂正します。 古式ゆかしき鶴岡八幡宮。源平池の向かって左側が平家池で、その水面にモダンな佇まいを映..

藤田嗣治の戦争画と退屈な映画『FOUJITA』[2015/12/08]
東京国立近代美術館に別の展覧会を見に行ったついでに、常設展示作品をじっくりと眺めてみたことがある。その中で、藤田嗣治の絵がいくつか展示されていて、有名な猫の絵とともに戦争画が飾..

松本竣介『都会』:絵と静寂−−好きな絵#4[2015/05/27]
(肝心の松本竣介の名前を誤変換していました。お恥ずかしい限りです。6月2日追記)  前回「好きな絵」について書いてから、気がつくと2年以上が過ぎてしまった。こんなに長期に..

ルーブル美術館──歩きつくす 絵の宮殿【実践編】[2015/05/13]
*前篇【動機編】は→こちら←  実はこれ、すでにやってみたことがある。  ルーブル美術館で。  展示されている絵、そのすべてを「ちら見」して全館を歩く。  いってみ..

ルーブル美術館──歩きつくす 絵の宮殿【動機編】[2015/05/11]
 このブログの、べつの筆者が「好きな絵」についてこんなふうに書いている。  絵と出会う。  出会いを感じたら、すぐ立ち去らず、向かい合って、その絵を読み解く。  つま..

空気をくれ!とフランシス・ベーコンの絵がいっていた[2013/05/28]
 フランシス・ベーコンは喘息だった。  第二次大戦ではそのために徴兵免除になるが、民間の防衛部隊に志願、空襲対策係の一員としてロンドン空襲を経験する。  このとき、せまい暗..

ピサネッロ:『聖ゲオルギウスと王女』−−好きな絵#3(後半)[2013/05/01]
(あまりに見境なく長くなってしまったので、「好きな絵#3」を前後に分けました。どうぞ、「好きな絵#3(前半)」からお読み下さい) 何の目論見もなく、もっぱら休憩を目的..

ピサネッロ:『聖ゲオルギウスと王女』−−好きな絵#3(前半)[2013/04/30]
こんなブログでも「『好きな絵』についてもっと書け」という陰ながらの有り難いご声援を送ってくれる人もあり、お調子者を自負するぼくとしては思わず木にも登る気持ちで「第三回」を書..

そして阿呆船は行く ボシュ「愚者の船」[2013/01/24]
 よく見ると、思っていたのとすこし違っていた、イェロニムス・ボシュの「愚者の船」。  異端の画家というイメージ以外に予備知識がなかったので、絵にすんなり向かい合えたのはいいが..

ドガの彫刻「アラベスク」−−好きな絵#2[2012/12/02]
もしも仮に「芸術を『所有する』」ということがあり得るとするなら、「好き」な絵や音楽、あるいは文学作品があるということこそが「所有」の本当の意味になるのではないか。誤解のないよう..

ドラクロワ:『聖母の教育』−−好きな絵#1[2012/10/28]
上野の西洋美術館にドラクロワの描いた『聖母の教育』という絵がある。サイズは50cm x 60cmくらいだろうか。緑茂る中庭で聖アンナが小学生か中学生くらいのマリアに本(当然聖書..