2018年07月15日

切手を買いに ─ 出戻り初心者郵趣事情(2) 切手バザールに行ってみた

 なにはともあれ、ひさしぶりに記念切手を買ってみよう!
 やはり即売会やイベントへ行ったほうが、いちどに見くらべられて面白そうだ。

 ということで訪れたのは「切手バザール」。東京・目白の「切手の博物館」が、郵便切手文化活動支援事業のひとつとして年に八回、週末の二日間、館内で開いている即売会だ。ちなみに博物館にはレギュラー営業の、切手のミュージアムショップ(世界の新発行切手を売っている)やテナント店もある。
 今回がちょうど百回目と知り、気絶しそうな暑さだが、山手線で目白をめざす。さいわい、駅から博物館までは近い。

 会場に入ってみると、長机一つか二つに一出店者、十数エントリーほどか。思ったより小規模なのだが、切手は小さいから、数でいえば、すさまじい品数があるわけだ。
 オープンスペースに稀少品を並べるわけにもいかないだろうから、アルバムや籠詰めで机に並ぶ切手は、買いやすい価格のものが中心だ。
 二日目の午後だったせいか、品定めする人は三十人前後。バラ売り品が山盛りの籠を丹念に探す年輩男性、絵柄で集めているらしい若い女性たちがいる。外国の切手を熱心に探す人が目立った。机を並べた出展者さんたちは、ほぼ固定の顔ぶれのようで、アットホームな雰囲気だ。

 前に書いたように、日本の未使用記念切手には、それほど需要がないのか──即売会だけでのことかもしれない──どの机にも、さほど多くは出品されていない。
 それでも「国立・国定公園未使用」「シリーズ未使用」というようなラベルがあるアルバムが、いくつか見つかった。机に向かい、用意された小皿を脇に、探しにかかる。

 ある机に出品されたアルバムやファイルに、「シリーズ切手・額面」などとラベルされた名刺ファイルを見つけた。
 このファイルに入れてある、さまざまなシリーズものの記念切手は、その額面表示と同じ売価ですよ、ということなのだ。
 慣れないのと、探している国立、国定公園シリーズの切手をみな暗記しているわけではないので、持って行った「日本切手カタログ」を見ながら探すから、手間どることいちじるしい。が、十数枚のエモノを確保。後々の楽しみのためにも、ここまでとして、計算ヘチュセヨをお願いする。

 え! と耳を疑った。
 ぜんぶで一六〇円だった。
 それはそうで、昔の切手だから1枚の額面は十五円や二〇円。五円のものもある。
 この日ゲットしたいちばん古い切手は、五十五年前に発行された「磐梯朝日国立公園」の十円切手。ありえない話だが、どこかの郵便局で在庫があれば一枚十円で買えるものではあるけれど、それにしたって怖いほど安い。
 そしてこの切手、一般市価もせいぜい五〇円くらいの評価だ。近年の記念切手を「額面」で買い集めるより、半世紀前ごろの切手のほうが手軽に集められることになる。ありがたいことは間違いないが……。
 ふと気づいたのは、即売会で、三、四人すわれば満席の机でさんざん探したら、たとえ見つからなくとも数枚ご祝儀買いして席を立つべきかもということ。稀覯品ばかり並べた店は別だが、安売り品なら「おひねり」程度ですむわけだから。そういう約束事がある気配はなかったですが。

 そんなわけで、このペースで集めるなら、収集完成は、かなりさきのことになりそうだ。今後よほどバブル的高騰でもない限り、気づいたときにのんびり続ければいい。
 買ってきた切手を虫メガネで眺めていると、なぜか色刷りの国定公園シリーズより、カラー単色の国立公園シリーズのほうに見入ってしまう。絵柄に奥行き、深みがあるように感じるし、なんとなくブルーノートのレコードジャケットを連想して「シブくてカッコいい」と思うからだろうか。(ケ)

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posted by 冬の夢 at 22:22 | Comment(0) | 日記 旅・徘徊・発見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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